旅館ふくみとは
日々の喧噪を忘れさせる「心のふるさと」として。
「九州の奥座敷」とも呼ばれ、豊かな自然が織りなす美しい四季の景観に恵まれた杖立温泉。この地には杖をついて湯治に訪れたお年寄りが帰りには杖を忘れて帰るほど元気になるという逸話が伝わっており、「杖立薬師堂」はまさにその効能を象徴する湯の神様として湯治に訪れるお客様に親しまれてきました。地元の方や杖立温泉を訪れる常連のお客様の間では、お湯に浸かったあとこの薬師堂へお参りするのが日常的な光景となっております。
そんな地元の人々にもなじみ深い杖立薬師堂のすぐ隣りに佇む宿が、当館「旅館ふくみ」でございます。杖立川の両岸に広がる趣き深い温泉街の風情、良質な温泉と贅を尽くした料理をお越しの皆様にじっくりとお楽しみいただけるよう、真心をこめたおもてなしでお迎えしております。
日本各地より厳選した資材、「木」の特徴を知り尽くした地元の大工、そして女性建築士ならではの細やかな心配りによって館内の隅々にまで趣向を凝らし、モダンな佇まいの中にも温かみの感じられる特別な空間を演出いたしました。新たに誕生した肥後六花にちなんだお部屋は間取りやアメニティにもこだわり、旅の醍醐味ともいえる非日常的な時間を存分にご堪能いただけます。
素敵な旅の思い出となりますようスタッフ一同誠心誠意対応いたしますので、杖立ての温泉と旬の食彩を楽しみつつ、存分にお寛ぎくださいませ。
平安時代、この地を訪れた弘法大師こと空海上人が、すぐれたお湯の効能に感銘を受けて詠んだとされる句が残る杖立温泉。一説には、空海上人が立てた杖から枝や葉が生えてきた逸話からこの名がついたともいわれます。